入試当日に発熱したら?埼玉公立高「追試」ガイド

埼玉県公立高校入試における「追試(追検査)」の最新情報を網羅した情報をお届けします。

当日の急な体調不良は誰にでも起こり得るものですが、埼玉県では受験生の努力を無駄にしないための確実な救済措置が整備されています。

本記事では、埼玉県教育委員会が発表している最新の実施方針に基づき、発熱時の具体的な対応ルートや令和9年度からの変更点を徹底的に解説します。

万全の準備で本番に臨むため、そして万が一の際に冷静な判断を下すため、この記事をぜひ最後まで読み込み、親子で情報を共有してください。

埼玉の入試で追試(追検査)を受けられる対象者の基準

埼玉県公立高校入試における追試は、正式には「追検査(ついけんさ)」と呼ばれ、本試験を受験できなかった生徒のために実施されます。

この制度は、全ての志願者に公平な受検機会を保障することを目的としており、特定のやむを得ない事情がある場合にのみ適用が認められます。

令和9年度入試においても、受験生が不慮の事態によってその能力を発揮する機会を失わないよう、厳格な基準のもとで運用されることが決定しています。

追検査の対象となる主な理由は、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症罹患、または試験当日の急な発熱や体調不良です。

具体的には、当日の朝に37.5度以上の発熱がある場合や、激しい咳嗽、嘔吐などの症状があり、通常の受検が困難であると判断された場合が該当します。

「少し無理をすれば行けるかもしれない」という判断は、会場での症状悪化や他の受験生への感染リスクを伴うため、無理をせず制度を利用することが強く推奨されています。

疾病以外では、交通事故などの不慮の事故、地震や大雪による自然災害、さらには近親者の葬儀への出席といった社会通念上の特別な事情も含まれます。

これらの事由によって、学力検査の全部または一部を受験できなかった志願者が、中学校長を通じて申請を行うことで追検査の受検が可能となります。

自己都合(寝坊や準備不足など)による欠席は、いかなる場合も追検査の対象とはならないため、日頃の生活管理が前提条件となることを忘れてはなりません。

一部の教科を本試験で受検し、残りの教科を追検査で受検する「一部受検」も、体調の急変などの正当な理由があれば認められます。

例えば、午前中の教科は受検したが、昼休みに発熱して午後の教科を断念した場合、未受検の教科のみを後日の追検査で受ける形となります。

この判断は志願先高校の校長が行うことになりますが、常に「志願者の不利にならないこと」を基本原則として運用されているため、安心して手続きを進めることができます。

疾病・負傷による欠席の公的な扱い

埼玉県教育委員会が定めるガイドラインでは、発熱などの疾病による欠席は「やむを得ない事情」として、調査書(内申点)の欠席日数に悪影響を及ぼさないよう配慮されます。

特にインフルエンザ等の学校保健安全法に基づく出席停止期間と重なった場合は、その事実を証明することで正当な欠席として扱われます。

入試当日に体調を崩したという事実は、選抜において合否に直接的なマイナスの影響を与えることはなく、あくまで当日の学力検査の得点で評価されます。

医療機関への受診は、追検査の申請において必要不可欠なプロセスとなります。

単なる自己申告では「やむを得ない事情」としての客観性が担保されないため、必ず医師の診断を受け、受検が困難であったことを証明する書類を入手しなければなりません。

診断書には、発症時期や安静を必要とする期間が明記されている必要があり、これが追検査受検の法的・制度的なエビデンスとなります。

保護者の皆様は、お子さんが発熱した際に「内申に響くのではないか」と不安になるかもしれませんが、制度上そのようなことはありません。

むしろ、体調が悪い中で無理に受検し、本来の実力を発揮できないことこそが、最も避けるべきリスクであると認識してください。

中学校の先生方も、こうした緊急時の対応には慣れているため、まずは学校の指示に従い、診断書の取得を最優先に進めることが合格への最短ルートです。

以下に、追検査の対象となる主な事由と、必要となる証明書類をまとめました。

事由 具体的な状況 必要な証明資料(例)
疾病・負傷 発熱(37.5度以上)、インフルエンザ、骨折等 医師の診断書、受診証明書
不慮の事故 通学途中の交通事故、事件に巻き込まれた場合 警察の発行する事故証明書等
災害 地震、豪雪、火災等による避難・交通遮断 自治体が発行する罹災証明書等
特別の事情 親族の葬儀(原則二親等以内)等 会葬礼状、死亡届の写し等

感染症への対応と保健所等の指示

令和9年度入試においても、大規模な感染症の流行に対する備えは継続されており、保健所等から外出自粛を要請されている場合も追検査の対象となります。

本人に自覚症状がない場合であっても、濃厚接触者として待機を求められている場合や、同居家族の状況により受検を控えるべきと判断された場合は、速やかに学校へ相談してください。

こうしたケースでは、保健所からの通知や医療機関の指示内容が、診断書に代わる証明資料として扱われることがあります。

埼玉県教育委員会は、感染症による不安を解消するため、毎年度「学力検査等における感染症対策」を更新して公表しています。

そこには、試験会場での消毒や換気だけでなく、感染疑いがある生徒に対する個室受験や、それが困難な場合の追検査への誘導が明記されています。

受験生は、自分の健康を守るだけでなく、会場全体の安全を守るという観点から、無理のない受検形態を選択する権利と義務を有しています。

もし、本試験の直前に感染が判明した場合は、その時点で追検査への切り替えを念頭に置いたスケジュール調整を行ってください。

追検査は本試験から約1週間後の実施となるため、その間に体調を万全に回復させ、マークシート形式などの新しい試験形式への最終確認を行うことができます。

焦って本試験に臨むよりも、一週間の猶予を活かして心身ともに整える方が、結果として高い得点に結びつく可能性が高まります。

追検査の日程においても体調が回復しない、あるいはさらなる不測の事態が発生した場合には、さらに「再追検査」などの措置が検討されることも稀にあります。

しかし、これは極めて例外的な措置であり、基本的には本試験または追検査のいずれかで受検を完遂することを目指します。

最新の公式情報は常に埼玉県教育委員会のホームページで更新されるため、入試直前期は1日1回はサイトをチェックする習慣をつけることをお勧めします。

埼玉の入試当日に発熱した場合の追試申請の具体的ステップ

入試当日の朝、お子さんに37.5度以上の発熱が確認された場合、保護者が最初に行うべきは「中学校への電話連絡」です。

埼玉県の公立高校入試では、志願先の高校へ直接連絡をすることは認められておらず、全ての窓口は在籍している中学校となります。

中学校では入試当日の早朝(一般的に7時〜8時頃)から緊急連絡を受け付ける体制を整えていますので、まずは落ち着いて状況を伝えてください。

中学校へ連絡を入れる際は、「受検番号」「氏名」「症状と現在の体温」「追検査を希望する旨」を正確に伝えます。

連絡を受けた中学校長は、志願者の状況を確認し、速やかに志願先の高校校長へ電話で連絡を入れ、受検の断念と追検査の申請準備について協議します。

このステップにより、高校側は志願者が欠席することを把握し、追検査の枠組みの中での管理に移行します。

この初動連絡が遅れると、手続きが煩雑になったり、最悪の場合申請が受理されなかったりする恐れがあるため、迅速な対応が求められます。

次に、保護者はお子さんを医療機関へ連れて行き、受診の結果として「診断書」を取得する必要があります。

追検査の申請には、医師による客観的な証明が必須であり、単なる保護者の申し出だけでは受理されません。

受診の際には「埼玉県公立高校入試の追試(追検査)申請に使用する」と医師に伝え、必要な期間の安静が求められる旨を明記してもらってください。

この診断書は、後ほど中学校へ提出する正式な申請書類の添付資料となります。

最後に、保護者が中学校(または指定の場所)へ出向き、「追検査受検願」などの書類を作成・提出します。

この書類は中学校が用意してくれますので、保護者は印鑑を持参し、必要事項を記入・捺印して、診断書とともに提出します。

中学校長はこれらを一括して志願先高校へ提出し、高校側で審査が行われた後、正式に「追検査受検承認証」が発行されます。

これで手続きは完了し、お子さんは数日後の追検査に向けて静養に専念できる環境が整います。

中学校への初動連絡と医師の診断書

初動連絡は、入試当日の朝、受検会場への出発前に完了させるのが理想です。

「会場に行ってから体調が悪くなったらどうしよう」と迷う場合は、出発前に中学校の先生に相談し、その時点での指示を仰ぐのが最も安全な方法です。

もし会場に到着した後に体調が悪化した場合は、会場内に待機している自校の引率教諭、または会場校の試験監督者に速やかに申し出てください。

この場合も、最終的には中学校長を通じて追検査の手続きが進められることになります。

医師の診断書については、令和9年度入試でも「受検当日の日付」が含まれていることが重要視されます。

「前日に熱があった」という証明ではなく、「試験当日に受検が困難な状態であった」ことを証明しなければならないためです。

もし当日の朝に医療機関が休診である場合は、翌日の受検が可能な急急外来や休日診療所を探し、受診する必要があります。

診断書の書式に指定はありませんが、病名、症状、そして「○日間程度の安静加療を要する」といった文言が含まれていることを確認してください。

診断書の費用は自己負担となりますが、これは追検査を受けるための必要経費として割り切る必要があります。

また、診断書の発行に時間がかかる場合は、まず受診した事実と医師の判断を中学校へ電話で報告し、書類自体は後から提出するという対応も可能です。

中学校側も高校側も、受験生の健康と公平性を最優先に考えて動いていますので、不測の事態においても誠実に状況を報告し続ければ、道は必ず開かれます。

以下に、初動における電話連絡のトーク例をまとめました。

「おはようございます。○年○組の○○の保護者です。受検番号は○○○○です。

本人ですが、今朝から38度の熱があり、強い咳も出ているため、本日の受検を断念し追検査を希望したいと考えています。

これから病院へ向かいますが、今後の手続きについてご指示いただけますでしょうか。」

追検査受検願の提出期限と受理の流れ

「追検査受検願」の提出期限は非常に厳格で、原則として本試験の当日中(正午や午後3時など、要項で定められた時間)に完了させる必要があります。

保護者は、お子さんの受診と並行して、自分自身が中学校へ動けるよう準備を整えておく必要があります。

印鑑(シャチハタ不可)と、本人の受検番号がわかるもの(受験票のコピーなど)をカバンに入れておきましょう。

中学校での書類作成には15分から30分程度の時間を要しますが、先生方が書き方を丁寧に指導してくれますので、焦る必要はありません。

中学校から高校への書類送付は、現在は電子申請システムやFAXと原本の持参を組み合わせた方法で行われるのが一般的です。

高校側での審査は当日中に行われ、中学校長を通じて追検査の承認が通知されます。

承認されると、新たに「追検査受検票」または「受検承認証」が発行され、これを持って追検査当日に高校へ向かうことになります。

この承認証には、追検査当日の集合時間や場所が指定されており、本試験と異なる場合があるため、必ず細部まで確認してください。

受理された後の流れとしては、残された数日間でいかに体調を戻すかが鍵となります。

本試験の問題は、試験終了後にインターネットやテレビ番組で公開されますが、追検査を受ける生徒もこれらをチェックしておくことは有効です。

令和9年度から導入される新形式の問題構成や時間配分を再確認し、本番に向けたイメージトレーニングを行いましょう。

中学校の先生も、追検査までの期間、学習面や精神面でのフォローを継続してくれますので、一人で抱え込まずに相談してください。

埼玉の入試追試における問題の難易度と令和9年度からの新形式

埼玉県の公立高校入試では、追検査のために「本試験とは別の問題」が作成されます。

これについて多くの受験生が抱く最大の不安は「追検査の方が難しいのではないか」という点ですが、事実は異なります。

埼玉県教育委員会は、本試験と追検査の間で不公平が生じないよう、問題作成委員会が同一の作成基準(難易度や出題範囲)に基づき、厳密な平準化を行っています。

統計的にも、本試験と追検査で平均点に大きな乖離が出ないよう設計されており、追検査を受けたからといって学力的に不利になることはありません。

令和9年度入試からの最大の変更点は、全ての教科で「マークシート方式」が導入されることです。

これに伴い、解答形式は従来の記述中心から、マークシートと記述を組み合わせた新しいスタイルへと移行します。

この新形式は追検査においても完全に適用されるため、追検査の問題もマークシート解答が主体となります。

マークシート方式の導入は採点の正確性と迅速性を高めるためのものであり、問題自体のレベルを左右するものではありませんが、特有のマークミスを防ぐための慣れが必要となります。

また、令和9年度からは「国語の作文」が廃止され、より読解力や表現力を多角的に問う設問構成に変更されます。

これまでの埼玉県入試の定番であった「200字程度の作文」がなくなることで、時間配分の戦略も大きく変わります。

追検査においても作文は出題されず、その分、文章の論理構成や語彙力を問う設問に時間が割かれることになります。

受験生は、教育委員会が公開している「サンプル問題」や、本試験で出題された問題の形式を参考に、新形式への対応力を磨いておくことが不可欠です。

判定基準についても、本試験受検者と「全く同一の基準」で行われます。

学力検査(500点満点)の結果と、調査書(内申点)の点数を、各高校が定める比率で合計し、上から順に合格者が決定されます。

「追検査枠」という別枠があるわけではなく、全受験生が同じ物差しで測られるため、追検査で高い得点を取れば、本試験を受けた受験生と同様に希望校への合格を勝ち取ることができます。

むしろ、数日間の猶予を活かして弱点を克服し、本試験以上のパフォーマンスを発揮する受験生も少なくありません。

マークシート方式の導入と解答の注意点

マークシート方式が導入されることで、受験生は「正解を選ぶ力」だけでなく、「正確にマークする技術」も求められます。

追検査の問題は本試験の問題とは異なりますが、マークの形式や番号の振り方などのUI(ユーザーインターフェース)は統一されています。

マークシート用の鉛筆やシャーペンを準備し、消しゴムで消す際も周囲のマークを汚さないよう丁寧な作業を心がけましょう。

特に令和9年度からは、数値の桁ごとにマークする数学の問題など、慣れない形式が含まれる可能性があるため、慎重な対応が必要です。

記述式問題が完全に無くなるわけではなく、全体の得点のうち約1割は依然として記述式(証明や短文記述など)として残ります。

追検査においても、この1割の記述部分でいかに部分点をもぎ取るか、あるいは完璧な論理を示すかが、上位校の争いでは鍵となります。

マークシートで効率よく得点を積み上げ、浮いた時間を記述問題の推敲や見直しに充てるという戦略が、令和9年度以降の埼玉入試の基本スタイルとなります。

追検査の受験者は、本試験の傾向をリアルタイムで把握できるという利点を活かし、どの程度の記述が求められたかを分析して本番に備えてください。

解答用紙の見直しも、マークシート方式ではより重要になります。

解答欄が一段ずつズレてしまう「段ズレ」は、一瞬で全ての努力を無に帰す恐れがあるため、大問が終わるごとにマークと問題番号が一致しているか確認する癖をつけましょう。

追検査は本試験よりも受検者数が少なく、会場が静まり返っているため、鉛筆を走らせる音が周囲に響くなど、独特の緊張感があります。

しかし、やるべきことは本試験と同じです。一つ一つのマークを確実に塗りつぶし、自分の積み重ねてきた実力を答案に反映させてください。

以下に、令和9年度からの新しい試験形式の要点をまとめました。

  • 解答方式: 全教科でマークシート方式を導入(記述式との併用)。
  • 国語の変化: 200字程度の作文問題が廃止され、マーク式の読解・語彙問題が拡充。
  • 数学・英語: 数値入力マークや、一部記述式の設問が継続。
  • 時間配分: 記述が減る分、一問あたりの検討時間や見直し時間が増加する傾向。
  • 道具の準備: マークシートに適した筆記具(HB以上の鉛筆等)の使用が推奨。

追検査の難易度と合格判定の公平性

追検査の問題は、県教育局の問題作成委員会が、本試験の平均点との誤差を最小限にするために「難易度調整」を徹底して行っています。

具体的には、本試験で正答率が高かった分野と低かった分野のバランスを分析し、追検査でも同様の正答率分布になるよう設問が選定されます。

したがって、「追検査の方が解きやすかった」あるいは「難しすぎた」という個人的な感想はあっても、客観的な難易度においては極めて公平なレベルが保たれています。

受験生は「追試だから」と身構える必要はなく、通常の過去問演習と同じ感覚で問題に向き合うことが、最高の結果を生む秘訣です。

合格判定における「調査書」の扱いも、追検査受験者にとって不利な点は一つもありません。

埼玉県では第1次選抜から第3次選抜まで段階的に合格者が決まりますが、追検査受験者の得点は本試験受験者のスコアと同等に扱われ、順位付けが行われます。

例えば、本試験で満点を取った生徒と、追検査で満点を取った生徒は、学力検査の評価において全く同じ「500点」として扱われます。

面接や実技検査については、追検査では実施されないのが一般的ですが、その場合は本試験の配点比率を調整し、調査書や学力検査の点数から算出する代替評価が行われるため、評価の機会が失われることもありません。

学校選択問題(数学・英語)を課すトップ校を受験する場合も、追検査では追検査用の学校選択問題が用意されます。

この問題も、本試験の学校選択問題と同等の思考力・応用力を問う内容であり、トップ校を志望する高い学力を備えた層を適切に選別できるよう設計されています。

共通問題校を受験する場合も、学校選択問題校を受験する場合も、制度は完備されており、受験生が病気という不運によって将来を閉ざされることはありません。

この「制度による保証」を信頼し、最後まで志望校合格への意欲を持ち続けてください。

埼玉の入試追試を回避するための徹底した体調管理と備え

追試というセーフティネットがあるとはいえ、受験生にとってのベストは「本試験当日に万全の状態で受検すること」です。

追試までの約1週間、周囲の友人が試験を終えて解放感に浸る中で、自分だけが緊張感を維持し続けなければならない精神的負荷は無視できません。

令和9年度入試を控える皆様には、残された時間を最大限に活かすため、そして追試を回避するために、科学的根拠に基づいた究極の体調管理を実践していただきたいと考えています。

まず、入試の1ヶ月前から家庭内での「感染症防御体制」を確立してください。

最も効果的なのは、家族全員による外出時のマスク着用と、帰宅後の丁寧な手洗い・うがいの徹底です。

室内の湿度は、ウイルスの活性化を抑えるために50〜60%を常に維持し、加湿器をフル活用しましょう。

また、脳のパフォーマンスを最大化し、免疫力を高めるためには、夜23時までには就寝し、朝6時には起床する「入試当日型」の睡眠リズムを定着させることが不可欠です。

食事面では、消化が良くエネルギー源となる炭水化物と、粘膜を保護するビタミンA、免疫に関わるビタミンCを意識的に摂取しましょう。

入試直前に「験担ぎ」として脂っこいカツ丼や、慣れない生ものを食べるのは、胃腸への負担を考えると避けるべきです。

当日の朝食も、いつも食べ慣れている、脳にエネルギーを供給できるメニュー(温かいスープや白米など)を選んでください。

「体調管理も入試の一部」という意識を親子で共有し、日々の生活を丁寧に送ることが、当日の自信へと繋がります。

最後に、メンタル面での備えですが、「もし熱が出たらどうしよう」という不安自体がストレスとなり、免疫を低下させます。

「もし体調が悪くなっても、埼玉県には追試制度があるから大丈夫だ」と事前に親子で話し合い、最悪の事態を想定した上での「心の余裕」を持っておきましょう。

この心の余裕こそが、リラックスして本試験に臨むための最大の武器となります。

受験は長い道のりですが、最後は「健康であること」が合格を勝ち取るための最も強力な基盤となります。

家庭内での感染防止と生活リズムの確立

家庭内での感染対策は、受験生本人だけでなく家族全員の協力が不可欠です。

特に仕事や学校から帰宅する家族は、ウイルスを持ち込む可能性が最も高いため、玄関での手指消毒や速やかな着替え、入浴などを習慣化しましょう。

令和9年度入試の直前期は、家族の不要不急の会食や人混みへの外出を控えるなど、家庭全体で「受験生をガードする」雰囲気を醸成してください。

過度なプレッシャーをかける必要はありませんが、生活環境を整えるという具体的な行動で応援の気持ちを示すことが、お子さんの安心感に繋がります。

生活リズムについては、入試本番の時間帯(午前9時〜午後3時頃)に脳が最も活発に動くよう調整しなければなりません。

朝起きてすぐに太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、夜の質の良い睡眠へと繋がります。

直前の追い込みで徹夜をするのは、記憶の定着を妨げるだけでなく、免疫機能を壊滅的に低下させるため厳禁です。

「1月からは夜型の勉強は一切やめる」という強い意志を持ち、朝型の生活を体に覚え込ませてください。

このリズムが完成していれば、本試験当日に少しの緊張があっても、体は自然と試験モードに切り替わります。

以下に、直前期の生活リズムのモデルケースを示します。

  • 06:00 起床: 日光を浴び、コップ一杯の白湯を飲む。
  • 07:00 朝食: 栄養バランスの取れた、温かい食事を摂る。
  • 09:00〜12:00 学習: 本試験の時間に合わせて、集中して過去問演習などを行う。
  • 13:00〜16:00 学習: 午後の試験教科を中心に、新形式のマークシート対策。
  • 19:00 夕食: 消化に良いものを食べ、リラックスする時間を持つ。
  • 22:00 入浴・静養: スマホの使用を控え、リラックスして就寝準備。
  • 23:00 就寝: 7時間以上の睡眠を確保し、脳と体を休める。

メンタルケアと予備日の心構え

メンタル面での備えとして、入試当日の朝のシミュレーションを親子で行っておくことをお勧めします。

「熱があったら、まず学校の先生に電話する」「診断書をもらいにあのクリニックへ行く」といった手順を頭に入れておくだけで、いざという時の動揺を抑えられます。

また、併願している私立高校の合格を既に得ている場合は、その「安心材料」を再確認し、「どこかには必ず行ける場所がある」という全肯定の姿勢を保ってください。

お子さんへの声かけは、「頑張れ」よりも「信じているよ」「いつも通りで大丈夫」といった、現状を承認する言葉が効果的です。

追試(追検査)を受験することになった場合の「心の切り替え」についても、事前に少しだけ触れておくと良いでしょう。

「追試は、天がくれた最後の一週間のプレゼントだ」と捉え、本試験の問題を見て出題傾向を分析し、自分の弱点を補強するチャンスだとポジティブに解釈する力を養いましょう。

実際に追試で逆転合格を果たす生徒は、この「切り替えの速さ」と「前向きな集中力」を持っています。

予備日を予備日としてではなく、一つの独立した「勝負の日」としてリスペクトする姿勢が、最終的な合格を引き寄せます。

保護者の皆様は、お子さんが少しでも体調の異変を訴えたら、決して叱責したり落胆したりせず、まずはその辛さを受け止めてあげてください。

「体調を崩したのは一生懸命頑張ってきた証拠だよ」と優しく寄り添うことで、お子さんの自己肯定感は守られ、追試という次のチャンスに向かうエネルギーが湧いてきます。

令和9年度入試という大きな壁を、親子で健康に乗り越え、最高の笑顔で春を迎えられるよう、一日一日を大切に過ごしていきましょう。

まとめ|入試当日に発熱したら?埼玉公立高「追試」ガイド

  • 埼玉県公立高校入試には、発熱や感染症等で欠席した生徒を救済する「追検査(ついけんさ)」が全校で実施される。
  • 令和9年度(2027年度)入試においても、本試験の約1週間後に学力検査5教科の追検査が行われることが決定している。
  • 追検査の対象は、疾病、負傷、不慮の事故など、志願者の意志では避けられない正当な理由がある場合に限られる。
  • 当日の発熱(37.5度以上)が判明したら、高校ではなく「在籍している中学校」へ即座に電話連絡することが鉄則。
  • 追検査の申請には、受検当日に医療機関を受診して取得した医師の「診断書」が必須となる。
  • 令和9年度から全教科で「マークシート方式」が導入され、追検査も本試験と同じ形式(マーク+記述)で実施される。
  • 令和9年度より「国語の作文」は廃止。追検査においても作文は出題されず、新しい設問形式への対応が求められる。
  • 合格判定は本試験受検者と同じ基準で公平に行われ、追検査だからといって枠が狭まるなどの不利益は一切ない。
  • 中学校長を通じて「追検査受検願」を提出し、受理されると「受検承認証」が発行され、追検査への出場権が確定する。
  • 万が一の時も「救済措置が万全である」と親子で理解し、落ち着いて行動することが合格を勝ち取る鍵となる。