令和9年度(2027年度)に埼玉県立高校を目指す皆さん、こんにちは!皆さんが受ける入試は、これまでの先輩たちが受けてきたものから「ガラッと」大きく変わる、記念すべき最初の年になります。テストのやり方や面接のルール、そして申し込みの方法まで、新しくなることがたくさんあるので、早めに正しいスケジュールを知っておくことが合格への第一歩です。
今までは一部の学校でしか行われていなかった「面接」が全員必須になったり、解答用紙が「マークシート」に変わったりと、びっくりするような変更点があるかもしれません。でも、心配しなくても大丈夫です。この記事では、埼玉県教育委員会が発表している最新の公式データをもとに、いつ、何をすればいいのかを分かりやすく整理しました。
現役の中学生の皆さんや、それを支える保護者の皆様が、安心して準備を進められるように、出願から合格発表までの流れを徹底的に解説します。特に、インターネットを使った申し込み(電子出願)や、新しく作ることになる「自己評価資料」の書き方など、見落としやすいポイントもしっかりカバーしています。
受験は大変な道のりに思えるかもしれませんが、正しい情報を味方につければ、落ち着いて実力を発揮できるようになります。カレンダーを準備して、大切な日にちをチェックしながら読み進めてみてください。皆さんの夢が叶うように、最高に分かりやすい入試ガイドをお届けします!
埼玉の高校入試における令和9年度の全日程カレンダー
1月下旬からスタート!ネットでの出願登録
令和9年度の入試で、最初に行う大切なステップは、インターネットを使った「出願(申し込み)」です。最新の日程では、インターネットで自分の情報を入力する期間は、令和9年1月26日(火)から2月9日(火)までと決まっています。この期間中に、専用のシステムを使って、名前や住所、どこの高校を受けたいかという情報を登録することになります。
この作業は、お家にあるパソコンやタブレット、スマートフォンから行うことができます。昔のように紙の願書に手書きで記入する手間はなくなりましたが、その代わりにパスワードの管理や入力ミスがないかの確認がとても大切になります。締め切り間際になるとインターネットが混み合うこともあるので、余裕を持って1月のうちに終わらせておくのがおすすめです。
また、この期間中に「自己評価資料」という書類のデータも送ることになります。これは、自分が中学生活で頑張ったことなどを伝える大切な資料です。システムへの入力は24時間いつでもできますが、最終日の2月9日はお昼の12時で締め切られることが多いので、必ず時間を守るように家族で確認しておきましょう。
このインターネット出願は、皆さんが第一志望の高校に「これからよろしくお願いします!」と伝える最初の挨拶のようなものです。中学校の先生からも詳しくやり方を教わりますが、まずはこの1月下旬から2月上旬が「大事な入力期間」であることを覚えておいてください。早めに準備を終えることで、2月のテスト勉強に集中できる環境を作ることができます。
2月中旬に書類を出す大切な期間
ネットでの入力が終わったら、次は中学校を通じて高校へ書類を届ける「提出期間」がやってきます。令和9年度は、2月12日(金)、15日(月)、16日(火)の3日間がその期間です。ここで特に注意してほしいのが、初日の2月12日(金)は「郵送(郵便で送ること)」しか受け付けてもらえないというルールです。
高校へ直接持っていくことができるのは15日と16日だけですが、最近はできるだけ郵便で送ることが推奨されています
この書類提出の期間は、入試の事務手続きの中で最もミスが許されない時間です。もし1分でも遅れてしまうと、せっかくの申し込みが受け付けてもらえないこともあるからです。そのため、皆さんが勉強を頑張っている間に、保護者の方は書類の入れ忘れがないか、郵便局への手続きは済んだかなどをサポートしてあげると安心です。
この時期になると、周りの友達もピリピリしてくるかもしれませんが、「自分は手続きを完璧に終えた!」という自信があれば、落ち着いて過ごせます。書類を出し終えることで、いよいよ「受験生」としての実感が湧いてくるはずです。ここからは体調管理にも気を配り、本番に向けて気持ちを高めていきましょう。
倍率を見てから一回だけ変えられる志願先変更
書類を出し終えると、教育委員会から「どの高校に何人申し込んだか」という「倍率(ばいりつ)」が発表されます。その数字を見て、「やっぱり別の高校に変えたいな」と思った時に使えるのが、2月17日(水)と18日(木)の「志願先変更期間(しがんさきへんこうきかん)」です。
この変更は、受検期間中に一回だけ認められています。例えば、「思っていたよりも倍率が高くて不安だ」という場合や、「最後にどうしても行きたい学校が見つかった」という場合に、志望校を書き換えることができます。ただし、変更の手続きはとても忙しく、中学校の先生に相談したり、新しい書類を出し直したりする必要があります。
2日間という短い時間で決めなければならないので、あらかじめ「倍率が〇倍以上だったらどうするか」ということを家族や先生と話しておくと迷わずに済みます。ただし、慌てて学校を変えると、その学校向けの面接の準備を一からやり直さなければならないので、慎重に判断することが大切です。
この期間が終わると、いよいよ受検する高校が最終決定します。倍率が気になるのは当たり前ですが、最後は「自分がこの学校で頑張りたい!」という気持ちが一番の力になります。変更期間を利用する人も、そのまま初志貫徹(しょしかんてつ)する人も、自分の決断に自信を持って、残り1週間のラストスパートに入りましょう。
2月25日・26日が運命のテストと面接
令和9年度入試の最も重要な日は、2月25日(木)と2月26日(金)です。25日は「学力検査(がくりょくけんさ)」といって、5教科(国語・数学・社会・理科・英語)のテストが行われます。各教科100点満点、合計500点満点で、皆さんのこれまでの勉強の成果を全力でぶつける日になります。
そして翌日の2月26日(金)には、全受検生が受ける「面接」が行われます。令和9年度からはどの高校を受けても必ず面接があるので、2日間連続で頑張る体力が求められます。面接では、皆さんの意欲や人柄を高校の先生に直接アピールすることができます。学力検査の疲れがあるかもしれませんが、笑顔でハキハキと話せるように心の準備をしておきましょう。
一部の専門的な学科(美術や体育など)では、3月1日(月)に「特色検査(とくしょけんさ)」として、実技テストや作文が行われることもあります。これらも合わせると、最長で3日間の戦いになる人もいます。試験当日は、朝8時45分までに集合し、夕方まで集中力を切らさないように、お弁当や休み時間の過ごし方も工夫が必要です。
この2月下旬の数日間は、人生で一番緊張する時間かもしれません。でも、会場にいるのはみんな同じ中学生です。保護者の方も、「今まで頑張ってきたんだから大丈夫」と温かい言葉で送り出してあげてください。テストと面接、この二つを無事に終えることができれば、合格へのゴールはもうすぐそこです。
3月5日の合格発表と入学の手続き
全てのテストと面接が終わって、少しドキドキしながら過ごす1週間。ついに3月5日(金)に「入学許可候補者発表(にゅうがくきょかこうほしゃはっぴょう)」、つまり合格発表が行われます。発表は各高校の掲示板に番号が貼り出されるほか、専用のホームページでも確認することができます。
自分の番号を見つけた時の喜びは一生の思い出になりますが、合格が決まったらすぐに行うべき手続きもたくさんあります。その日のうちに高校へ行って、入学に必要な書類を受け取ったり、制服の採寸をしたり、教科書を買う準備をしたりと、合格の余韻(よいん)に浸る暇もないくらい忙しくなります。
もし、残念ながら合格できなかった場合でも、まだチャンスはあります。定員に満たなかった高校が行う「欠員補充(けついんほじゅう)」という追加の入試が行われることがあるからです。この日程や内容は学校ごとに決まるため、県教育委員会の情報をしっかりとチェックし続けることが大切です。
合格発表をもって、令和9年度の埼玉の高校入試は一段落となります。1月の出願から3月の発表まで、約1ヶ月半の長い戦いになりますが、これを乗り越えた皆さんはきっと一回りも二回りも成長しているはずです。春からの新しい高校生活を最高のものにするために、最後まで全力で走り抜けましょう!
| 受検の流れ | 具体的な日程 | 気をつけること |
| ネットで情報を送る | 令和9年1月26日(火)〜2月9日(火) | パスワードを忘れない! |
| 書類を高校へ届ける | 令和9年2月12日(金)・15日(月)・16日(火) | 12日は郵便だけ! |
| 志望校を変える期間 | 令和9年2月17日(水)・18日(木) | 1回だけ変えられるよ |
| 5教科のテスト当日 | 令和9年2月25日(木) | 鉛筆と消しゴムを忘れずに! |
| 全員必須の面接日 | 令和9年2月26日(金) | 笑顔でハキハキ話そう |
| 合格発表の日 | 令和9年3月5日(金) | 番号があるかドキドキ! |
埼玉の高校入試で令和9年度から変わる「面接」と「選抜」のポイント
全員が受けることになる面接の内容
令和9年度入試の大きなニュースは、何といっても「全員が面接を受ける」ということです。これまで埼玉県では、面接がある学校とない学校がありましたが、これからは全員が避けて通れません。高校の先生は、テストの点数だけでなく、皆さんが「どんなことを考えているのか」「どんな高校生活を送りたいのか」を直接知りたいと考えています。
面接は、先生と1対1で話す「個人面接」か、数人のグループで話す「集団面接」のどちらかで行われます。時間は一人あたり10分くらいで、2人以上の先生が担当します。評価は点数になり、テストの点数や内申点と合算されて合否が決まります。学校にもよりますが、30点や60点といった配点になることが多いです。
面接で聞かれるのは、特別な難しいことではありません。「なぜこの学校に入りたいのか」「中学校で一番頑張ったことは何か」「高校に入ったら何をしたいか」といった、自分自身に関することです。かっこいいことを言おうとするよりも、自分の言葉で一生懸命伝える姿勢が、一番高く評価されます。
冬休み頃から、学校や塾で面接の練習をする機会が増えるはずです。最初は緊張して上手く話せなくても、練習を繰り返せば必ず慣れてきます。面接は、皆さんの「やる気」を伝える最大のチャンスです。令和9年度の受検生として、堂々と自分をアピールできるように準備していきましょう。
自分の頑張りを伝える「自己評価資料」
面接を全員で実施することに合わせて、新しく作ることになったのが「自己評価資料」です。令和9年度からは、出願する時にこの資料を提出することが決まっています。この資料は、これまでの体験を振り返って、自分がどんなことに努力してきたか、将来どんなことをしてみたいかを書くものです。
この資料自体に直接点数がつくわけではありませんが、面接の時に先生たちがこれを見ながら質問をしてきます。つまり、面接の「台本」のような役割を果たすとても重要な書類です。自分が伝えたいことをあらかじめ整理して書いておけば、当日の面接でも自信を持って受け答えができるようになります。
書く内容のヒントは、「きっかけ・行動・結果」を意識することです。例えば「部活を頑張った」と書くなら、「もっと上手くなりたくて(きっかけ)、毎日朝練を続けた(行動)、その結果、大会で一勝できた(結果)」という風に具体的に書くと、皆さんの頑張りが伝わりやすくなります。
この資料はインターネット出願のシステムで入力することになります。締め切り直前に慌てて書くと良い文章にならないので、早めに下書きを始めて、学校の先生や家族に読んでもらい、アドバイスをもらうのが合格への近道です。自分を見つめ直すこの作業は、高校生になってもきっと役に立つ経験になりますよ。
「共通選抜」と「特色選抜」の二つの合格枠
令和9年度から、合格者の決め方が「共通選抜(きょうつうせんばつ)」と「特色選抜(とくしょせんばつ)」という名前に整理されました。全ての学校で共通の基準で選ぶ枠と、学校独自のこだわりで選ぶ枠の二段構えになるイメージです。これにより、自分の得意なことを活かして合格を目指しやすくなりました。
「共通選抜」は、テストの点数、内申点、面接の結果をバランスよく見て選ぶ、標準的な合格枠です。一方の「特色選抜」は、学校や学科の特色に合わせて、例えば「英語の点数を1.5倍にする」といった特別な計算をしたり、実技テストの結果を重視したりして選ぶ枠です。
多くの高校では、まず特色選抜で定員の何割かを決め、その後に共通選抜で残りの合格者を決めます。自分の受けたい高校が、どちらの枠で何人を募集しているのかを事前にチェックしておくことが大切です。例えば、理科や数学が得意なら、それらの配点が高い特色選抜枠がある理数科を狙うといった戦略も考えられます。
このように選抜方法が分かれたことで、偏差値だけでなく「自分の強みが活かせる学校はどこか」という視点で志望校を選べるようになりました。5月頃に発表される「選抜実施内容」には、各学校がどの枠でどう選ぶかが詳しく書かれているので、必ず目を通すようにしましょう。
内申点(調査書)の評価がシンプルに
皆さんが一番気にしている「内申点(調査書)」の書き方も、令和9年度から新しくなります。大きな変更点は、記載される内容がスッキリ整理され、主に「9教科の5段階評価」と「総合的な学習の時間の記録」が中心になることです。以前よりも、「日々の勉強の成績」がよりハッキリと評価されるようになります。
これまでの入試では、部活動の実績や委員会の活動、資格などが調査書の「特別活動」として点数化されていましたが、新制度ではこれらは「自己評価資料」や「面接」で評価されることになります。つまり、部活動を頑張ったことも、検定試験に合格したことも、これからは「自分の口で伝える」ことが求められるようになります。
調査書の学年ごとの重み付け(1年:2年:3年の比率)は、高校によって「1:1:2」や「1:1:3」などが選ばれます 。多くの学校では3年生の成績を高く評価しますが、1年生や2年生の成績も必ず合算されます。そのため、「3年生になってから頑張ればいいや」と思わず、1年生の時からコツコツと良い成績を積み重ねておくことが最強の対策になります。
この変更によって、定期テストの結果や提出物の状況など、日頃の学校生活の頑張りがよりダイレクトに合否に繋がるようになります。特別な実績がなくても、毎日真面目に授業を受けている人が正当に評価される仕組みになったとも言えます。今日からの授業一つひとつが、3年後の入試の1点に繋がっていると考えて取り組んでみてください。
| 評価されるもの | 以前からの変更点 | どう対策すればいい? |
| テスト(5教科) |
マークシートが約9割に |
正確さとスピードを鍛える |
| 内申点(調査書) |
9教科の評定が中心に |
1年から定期テストを大切に |
| 面接 |
全員必須になった |
ハキハキ話す練習をする |
| 自己評価資料 | 新しく提出が必要になった | 頑張ったことを言葉にする |
埼玉の高校入試の令和9年度から始まるマークシートへの備え
ほとんどの問題がマークシートに!
令和9年度の入試で皆さんが実際に受けるテストは、解答の約9割が「マークシート方式」になります。これまでは自分で答えを紙に書き込む形式が多かったですが、これからは正しい番号を選んで、塗りつぶす作業が中心になります。これは大学入学共通テストと同じ形式で、埼玉県全体で採点をより正確に、スピーディーに行うための変更です。
マークシート方式には、「絶対に一箇所しか正解がない」という分かりやすさがある一方で、一つのミスが大きな失点に繋がる怖さもあります。例えば、10番の問題の答えを11番の欄に塗ってしまう「マークミス」をしてしまうと、そこから下の問題が全てズレてしまい、0点になってしまう可能性もあります。これを防ぐためには、一問ごとに番号を確認する慎重さが求められます。
また、マークシートを消しゴムで消す時もしっかり消さないと、機械が間違えて読み取ってしまうことがあります。本番では「HB」や「B」などの濃い鉛筆を使い、綺麗に消せる消しゴムを用意しましょう。日頃の勉強でも、マークシート用の解答用紙を使って、実際に塗りつぶす練習をしておくと、本番で焦らずに済みます。
残りの約1割は、これまで通りの「記述式(自分で書く問題)」です。マークシートで素早く答えを出し、余った時間でじっくり記述問題に取り組む。そんな「時間配分」の作戦が、令和9年度入試ではとても重要になります。記号を選ぶだけでなく、なぜそれが正解なのかという根拠を考える力は、マークシートになっても変わらずに必要です。
国語の作文がなくなって読解重視に
国語の試験で、今まで一番大変だった「作文(小論文)」が、令和9年度から学力検査(テスト)の中からはなくなります。これまではテストの最後の方に、長い文章を自分で書く問題がありましたが、これからはその時間が別の問題、例えば文章を読んだり漢字を選んだりする問題に充てられることになります。
作文がなくなる代わりに、文章の内容を正確に読み取れているかを問う「読解問題」のレベルが少し上がるかもしれません。マークシート方式になると、似たような選択肢の中から「たった一つの正解」を見つけなければならないため、本文の隅々まで注意深く読む力が求められます。作文がないからといって楽になるわけではなく、むしろ精度の高い読み方が必要になります。
また、漢字の問題も「書き取り」ではなく、複数の選択肢から正しいものを選ぶ形式に変わる予定です。これは一見簡単そうに見えますが、似た形の漢字や、微妙に違う部首の漢字が並ぶため、なんとなく覚えているだけでは間違えてしまいます。正しい漢字をしっかり書けるように練習しておくことが、結局はマークシートでの正解にも繋がります。
国語は5教科の中でも点数が取りやすいと言われますが、新制度ではケアレスミス一つが大きな差になります。作文の対策をしていた時間を、今後は「長い文章を速く、正確に読む練習」や「難しい言葉の意味を覚えること」に使いましょう。残された短い記述問題で、本文の言葉を使って短くまとめる練習を積んでおけば、国語で高得点を狙えるはずです。
数学・理科の数字マークの注意点
数学と理科では、単なる記号選びだけでなく、「数字そのものをマークする」という独特の形式が登場します。例えば、計算の答えが「42」だったら、十の位の「4」と、一の位の「2」の欄をそれぞれ塗りつぶすといったやり方です。これは大学受験でも使われる形式で、計算ミスがそのまま「誤答」に直結します。
これまでは「途中まで式は合っているから部分点をあげる」ということがありましたが、マークシートでは答えの数字が合っていなければ0点になってしまいます。そのため、計算のプロセスをメモ用紙に綺麗に書き、最後に必ず見直し(検算)をする習慣を身につけることが、何よりも大切になります。数学の証明問題などは、一部が記述式として残る予定ですが、大部分は数値のマークになります。
理科についても、実験の結果を数値で答えたり、正しいグラフの形を選んだりする問題が増えるでしょう。理科は用語を覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか」という仕組みを理解していないと、マークシートのひっかけ問題に惑わされてしまいます。教科書にある図や表をじっくり見て、数値の変化の決まりを整理しておくことが合格への鍵です。
これらの教科では、問題用紙を「計算用紙」として上手に使う練習もしておきましょう。ごちゃごちゃと書くと自分の書いた数字を見間違えてマークミスをしてしまうので、整理して書く癖をつけてください。数字を一つマークするのにかかる数秒の余裕を持つことが、本番での焦りを防ぎ、実力を出し切ることに繋がります。
英語のリスニングと時間配分
英語のテストでは、これまでと同じように「リスニングテスト」が行われます。リスニングは一度流れたら戻れないため、流れてくる英語を聞きながら、素早くマークシートを塗りつぶすリズム感が重要です。メモを走り書きしながら、聞き終わった瞬間にマークを完了させるような練習を、普段からしておきましょう。
長文読解問題もマークシート方式になりますが、英語はとにかく「時間との戦い」です。文章が長くなっている傾向があるため、一語ずつ日本語に訳していると時間が足りなくなってしまいます。マークシートを塗る時間も数分は必要になるため、それを逆算して、大問ごとに「何分で終わらせるか」を事前に決めておくタイムマネジメント(時間の管理)が成功の秘訣です。
英作文については、短いものや並べ替え(整序問題)はマーク式になり、自由英作文のようなものは記述式として残る可能性があります。どのような形式になっても対応できるように、基本的な文法や単語は完璧にしておく必要があります。特に令和9年度は新しい形式の初年度なので、英検の問題形式などに慣れておくと、マークシートでの英語に戸惑わずに済みます。
英語が得意な人も苦手な人も、まずはリスニングで確実に点数を取り、その後の長文で「どの情報を探せばいいのか」を素早く見つけるテクニックを磨いてください。試験の最後に時間が余るように進め、余った時間でマークミスがないか、番号がズレていないかを何度も確認する。この「見直しの5分」が、あなたの合否を分けるかもしれません。
| 教科 | マークシート対策のコツ | 記述問題の扱い |
| 国語 | 本文を隅々まで正確に読む |
作文はなくなり、短文記述に |
| 数学 |
計算過程を綺麗に書き、見直す |
証明問題などは記述で残る |
| 社会 | 知識の因果関係を整理する |
資料説明などは記述で残る |
| 理科 | 図やグラフの変化を理解する |
理由を説明する問題は記述に |
| 英語 | リスニングと同時にマークする |
自由英作文は記述の可能性あり |
埼玉の高校入試を令和9年度に受ける人のためのネット出願ガイド
スマホやパソコンでアカウントを作ろう
令和9年度から、埼玉の高校入試の申し込みは「電子出願システム」という専用のホームページで行うことになります。まずは1月下旬になったら、中学校から教えてもらうURLにアクセスして、自分専用のアカウントを作るところからスタートです。ここでは名前、住所、生年月日、そして自分がどこの中学校に通っているかなどの情報を入力します
この時に使うメールアドレスやパスワードは、その後の合格発表の確認までずっと使う大切なものです。忘れてしまうとマイページにログインできなくなって、受検票が見られなくなるなどの大変なトラブルになってしまいます。必ず紙にメモして、保護者の方と一緒に大切に保管してください。パスワードは「推測されにくいもの」にすることが、デジタルのルールです。
名前の漢字を入力する時には、少し注意が必要です。システムで使える漢字には決まりがあり、もし自分の名前に特別な漢字(旧字体など)が含まれている場合は、代わりの漢字やカタカナで入力することになる場合があります。このあたりの詳しいやり方は、教育委員会から出る「手引き」に細かく書いてあるので、よく読みながら一文字ずつ丁寧に入力しましょう。
最近は、ほとんどの中学生がスマートフォンを持っていますが、入力作業はお家の人と一緒に、落ち着いて大きな画面で見られるパソコンやタブレットでするのがおすすめです。もし途中でインターネットが切れても、保存ボタンを押しておけば後から続きを入力できます。早めにアカウントを作っておけば、心に余裕を持って出願の準備を進めることができますよ。
受験料の支払いはコンビニやカードで
情報の入力ができたら、次は受検するために必要な「入学選考手数料(じゅけんりょう)」を支払います。令和9年度からは、この支払いもとても便利になります。銀行の窓口に並ぶ必要はなく、お家からクレジットカードで払ったり、近くのコンビニエンスストアのレジで払ったりすることができるからです。
使える支払い方法は、主に「クレジットカード」「コンビニ」「ペイジー(ATMなど)」の3種類です。コンビニで払う場合は、システムから発行された番号をレジで伝えるだけでOKです。支払いが終わると、システム上の自分のステータスが「支払い済み」に変わります。この確認が取れないと申し込みが進まないので、支払い期限は絶対に守りましょう。
一度払った手数料は、原則として返してもらえません。そのため、支払いボタンを押す前に、「受ける高校や学科の名前が間違っていないか」を家族でもう一度指差し確認してください。特に入学金の額が異なる学科やコースがある場合などは、特に慎重な確認が必要です。手数料の納付は、保護者の方に協力してもらうのが一番安心なステップです。
この支払いのステップが終わると、いよいよ手続きの後半戦です。デジタル決済はとても便利ですが、「支払い完了」のメールが届いたか、システム上の表示が変わったかを必ず自分の目で確認する習慣をつけましょう。小さな確認の積み重ねが、大きなミスを防ぐ最大の防御になります。
中学校の先生との連携と受検票の印刷
情報の入力と支払いが終わったら、次は中学校の先生の出番です。皆さんがシステム上で「承認依頼(しょうにんいらい)」というボタンを押すと、担任の先生が内容を確認し、問題がなければ承認してくれます。この時、先生たちは皆さんの「調査書(内申書)」のデータも一緒に高校へ送ってくれます。
このステップで大切なのは、「校内締め切り」を守ることです。県の最終締め切りよりも数日早く学校独自の期限が設定されることが多いので、それを過ぎてしまうと先生の確認作業が間に合わなくなってしまいます。中学校の先生とは常に連絡を取り合えるようにし、もし入力内容に修正が必要だと言われたら、すぐにマイページを書き直すようにしましょう。
全ての承認が終わると、いよいよ「受検票(じゅけんひょう)」がシステムから発行されます。これは郵送されてくるのではなく、自分でマイページからダウンロードして、印刷しなければなりません。A4サイズの白い紙に、綺麗に印刷しましょう。お家にプリンタがない場合は、コンビニのプリントサービスや、学校のプリンタを借りるなどの相談を早めにしておくと安心です。
受検票には、あなたの受検番号や当日の教室などの大切な情報が載っています。試験当日に忘れてしまうと大変なことになるので、印刷したらすぐにクリアファイルに入れ、当日持っていくカバンにしまっておきましょう。また、予備としてもう一枚印刷して、お家の人が持っておくといった工夫をするのも良いアイデアです。
市立高校を受ける時の注意点
埼玉県には「県立高校」のほかに、さいたま市立や川口市立、川越市立といった「市立高校」もあります。これらの学校を受けようと考えている人は、出願の仕組みに少しだけ注意が必要です。実は、県立高校の出願システムは、市立高校の申し込みには使えないことがほとんどだからです。
市立高校は、それぞれの市の教育委員会が独自のルールやシステムを決めています。そのため、県立高校の申し込みが終わったからといって安心していると、市立高校の申し込みを忘れていた!なんてことになりかねません。市立高校を第一志望にする人や併願する人は、必ずその学校のホームページを見て、いつまでに、どのシステムで申し込めばいいのかを確認してください。
また、支払いの方法や書類の出し方も、市によって微妙に違う場合があります。複数の学校を受ける場合は、学校ごとに「出願のしおり」を分けて整理し、締め切り日をカレンダーに色分けして書いておくと間違いを防げます。お家の人の力も借りて、どの手続きがどこまで進んでいるかをしっかり管理しましょう。
このように、令和9年度の出願はデジタル化が進んで便利になりますが、その分「自分で情報を確認する力」が求められるようになります。でも、分からないことがあれば学校の先生が必ず助けてくれます。一つひとつのステップを丁寧に進めていけば、何も怖いことはありません。自信を持って、第一志望の高校への扉を叩きましょう!
| 出願の手順 | やることリスト | 注意するポイント |
| 1. アカウント作成 |
名前や住所をシステムに入力 |
パスワードをしっかり控える |
| 2. 支払い | コンビニやカードで受検料を払う |
期限を絶対に守る |
| 3. 先生の承認 |
中学校の先生に確認してもらう |
学校が決めた締め切りを守る |
| 4. 受検票の印刷 | マイページからダウンロードして印刷 |
A4サイズの紙に鮮明に |
まとめ|埼玉県高校入試の全日程(令和9年度)
- テストは令和9年2月25日(木)、面接は2月26日(金)に行われます。
- 令和9年度から全ての受検生が「面接」を受け、事前の「自己評価資料」提出が必須になります。
- テストの約9割がマークシート方式になり、国語から作文がなくなります。
- 申し込み(出願)は1月26日から始まる「インターネット出願システム」で行います。
- 受検料の支払いはクレジットカードやコンビニで24時間いつでも可能です。
- 合格を決める枠には「共通選抜」と、得意科目を活かせる「特色選抜」の2種類があります。
- 浦和、大宮などの人気22校では、数学と英語でより難しい「学校選択問題」が継続されます。
- 内申点(調査書)は、9教科の成績を重視するスッキリとした形に変更されます。
- 郵送での書類提出(2月12日)や志願先変更(2月17・18日)など、締切厳守の日程があります。
- 合格発表は3月5日(金)で、学校の掲示板とインターネットの両方で発表されます。
令和9年度の埼玉の高校入試は、新しいことずくめの「変革の年」になります。でも、形式が変わっても「行きたい高校のために頑張る」という皆さんの情熱は、合格を引き寄せる一番の鍵です。
最新のルールを知り、マークシートや面接の準備をコツコツ進めていけば、必ず道は拓けます。春に憧れの高校の門をくぐる自分の姿をイメージして、今日から一歩ずつ、夢に向かって進んでいきましょう。応援しています!






