北辰テスト(2026年6月)の出題範囲と対策

2026年6月21日に実施される第2回中3北辰テストは、埼玉県の中学生にとって志望校選びを本格化させる極めて重要な試金石となります。この時期のテストは、1学期までの学習定着度を測るだけでなく、私立高校の個別相談に向けた最初の基準データとしても活用されるため、結果が持つ意味は非常に大きいです。

特に2026年度からは、埼玉県公立高校入試の解答形式変更に伴い、北辰テストもマークシート方式を全面的に導入した新形式へと移行しています。従来の記述対策に加え、マークシート特有のミスを防ぐ技術や、変更された時間配分の感覚を養うことが、偏差値を左右する決定的な要因となります。

本記事では、公式サイトから発表された最新の出題範囲を、教科書のページ数に至るまで正確に反映し、具体的な学習法を網羅的に解説します。理科のように3年生の内容が含まれない教科や、英語のように教科書によって細かく範囲が分かれる教科など、注意すべき点が非常に多いのが6月回の特徴です。

これから夏休みという勝負の時期を迎えるにあたり、まずはこの6月のテストで自分自身の現在地を正しく把握し、目標偏差値に到達するための土台を築きましょう。確かなデータに基づいた戦略的な学習こそが、志望校合格への最短ルートであることを、この記事を通じてお伝えしていきます。

公式データから見る北辰テストにおける6月の出題範囲

国語と数学の出題単元とページ数

国語の出題範囲は、文学的文章、説明的文章、古典、そして漢字・文法・語句といった総合的な構成となっています。特定の教科書ページに縛られることはありませんが、中学1年生から現在までに学習した全ての基礎力が問われるため、広範囲な準備が必要です。特に古典については、基本的な歴史的仮名遣いや古語の意味など、知識があれば確実に得点できる単元が含まれます。

数学は「1・2年全範囲」に加え、3年生の学習初期単元が具体的なページ数まで指定されています。東京書籍の教科書を使用している場合はP.40まで、啓林館の場合はP.39までが出題の境界線となります。これは主に「式の展開と因数分解」の利用までが含まれることを意味しており、新しく習った計算技術をいかに使いこなせるかが、大問1から大問2にかけての得点に直結します。

数学における注意点として、3年生の範囲は計算が主体となりますが、配点の多くは依然として1・2年生の図形や関数に割かれていることが挙げられます。そのため、3年生の予習ばかりに気を取られるのではなく、過去の模試や定期テストで間違えた基本単元を総ざらいしておくことが重要です。公式発表されたページ数までの計算演習を完璧にし、計算ミスによる失点を防ぐ守りの学習を徹底しましょう。

国語の文法や語句についても、小学校から中学2年生までに習った範囲がランダムに出題されるため、油断は禁物です。読解問題においては、新形式のマークシートを意識した選択肢の絞り込み方を練習する必要があります。数学・国語ともに、基礎の積み重ねが試される構成となっているため、公式サイトが示す範囲内の基本問題を確実に正解できるよう、教科書の章末問題などで実力を確認しておいてください。

理科と社会の出題範囲の注意点

理科の出題範囲は、公式発表によると「1・2年全範囲」のみに限定されており、中学3年生で学習した内容は今回のテストには含まれません。これは6月回における最大の特徴であり、3年生になってから習った「イオン」や「細胞」などの知識を追いかける必要がないことを示しています。つまり、理科に関しては過去2年間の学習内容の定着度合いが、そのまま偏差値に反映される仕組みになっています。

社会は、地理分野が地図帳を含む「全範囲」となっており、世界地理から日本地理まで網羅的な知識が問われます。一方、歴史分野については「東京書籍 P.221まで」と明確な指定があります。この範囲は江戸時代末期から明治維新、そして近代日本の夜明けまでをカバーしており、時代の転換点における複雑な出来事や人物の相関関係をどこまで把握できているかが試されます。

理科の対策としては、物理・化学・生物・地学の4分野から、自分が忘れてしまっている単元を早期に特定することが最優先事項です。特に2年生で習った「電気」や「化学変化」は、多くの受験生が苦手としやすいため、復習の有無で大きな差がつきます。3年生の内容が出ない分、過去の復習に全エネルギーを注げるため、教科書やワークを読み返し、実験や観察の結果を整理しておくことが偏差値アップの鍵となります。

社会の歴史分野では、指定されたP.221までの流れを、単なる暗記ではなく「因果関係」で理解しておく必要があります。地理は地図帳を活用し、統計データやグラフの読み取りに慣れておくことが重要です。どちらの教科も、マークシート方式への移行により、資料の中から正解の根拠を見つけ出す「思考力」が重視される傾向にあります。最新の範囲指定を守りつつ、広範囲な知識の再構築を図る学習スケジュールを立てましょう。

英語の教科書別出題範囲詳細

英語の出題範囲は、1・2年生の全範囲に加えて、3年生の初期範囲が教科書ごとに非常に細かく設定されています。SUNSHINEはP.23まで、NEW CROWNはP.21まで、NEW HORIZONはP.25まで、Here We Go!はP.23までがターゲットです。これらのページには、多くの場合「受動態(受け身)」や「現在完了形」の導入部分が含まれており、新出の文法事項を正確に理解できているかが問われます。

ページ数の指定は厳密であるため、自分が使用している教科書以外の範囲を無理に勉強する必要はありません。まずは指定されたページまでの新出単語や重要熟語を、意味だけでなく正しいスペルで書けるように徹底的にトレーニングしましょう。リスニングテストも例年通り高い配点が予想されるため、1・2年生で培った「聞く力」の衰えがないか、過去の音声教材などを用いて耳を慣らしておくことが不可欠です。

長文読解問題においては、指定された3年生の範囲までの文法が組み合わされた、より高度な文章が出題されます。特に受動態が含まれる文章は、主語と動詞の関係性を正確に捉えないと意味を取り違えてしまうため、基本例文の音読や暗記が有効な対策となります。1・2年生の範囲についても、不定詞や動名詞、比較といった重要文法の復習を並行して行い、総合的な英文法力を高めておくことが求められます。

教科書別のページ指定を守ることは、出題者の意図を理解することと同義です。指定された範囲外の単語が長文に出てくることもありますが、それらは注釈で補われるため、まずは指定範囲内の単語と文法を完璧にマスターすることに全力を注ぎましょう。マークシート化によってスペルミスでの失点は減るかもしれませんが、その分、文構造の正確な理解が求められる選択問題の難易度が上がると予想されるため、精読の質を高める練習が必要です。

新形式に打ち勝つための北辰テスト6月の具体的な対策

マークシート方式への技術的対応

2026年度から本格導入されたマークシート方式への対応は、今回の北辰テストにおける最大の対策ポイントといえます。解答はデジタル採点されるため、塗りつぶしが薄かったり、消し残しがあったりすると、正しい答えを導き出していても得点になりません。試験本番ではHBやBの鉛筆を使用し、丁寧かつ素早くマークを塗りつぶす「作業」としての慣れが必要になります。

また、マークシート形式では「解答欄のズレ」が最も恐ろしい失点原因となります。特に数学のように計算に没頭し、一気に解答を書き込む教科では、一段ずれてマークしてしまうと以降の全てが誤答になるリスクがあります。大問が終わるごとにマークがずれていないか確認する、あるいは一問ごとにマークを完結させるといった、自分なりのルーティンを今のうちに確立しておくことが得点の安定に繋がります。

選択肢の中から正解を選ぶ際、消去法を論理的に使う技術も磨く必要があります。明らかに誤っている選択肢に「×」をつけることで、正解の確率を高めることはマークシート試験の鉄則です。しかし、北辰テストでは「最も適切なもの」だけでなく「適切でないもの」を選ばせる指示や、複数を答えさせる設問も想定されるため、問題文の指示を正確に読み取る集中力がこれまで以上に求められます。

公式サイトで配布されているマークシートのサンプル解答用紙などを活用し、一度は本番と同じ形式で過去問を解いてみることを強く推奨します。マークを塗る時間(1教科あたり数分)を考慮したタイムマネジメントも、新しい対策の一部です。記述式の時に比べて「書く時間」は減りますが、その分見直しの時間を十分に確保し、ケアレスミスを徹底的に排除する姿勢が、偏差値60や70の壁を突破するための鍵となります。

1・2年内容の復習を優先する戦略

6月の北辰テストの出題比率は、依然として1・2年生の内容が約7割以上を占めています。多くの受験生が3年生の新しい予習に追われ、過去の学習内容を忘れているこの時期に、あえて「1・2年の復習」を徹底することが、最も効率よく偏差値を上げる戦略となります。数学の一次関数、理科の電流、英語の不定詞など、2年生までの重要単元が完璧であれば、それだけで高得点が狙える構成になっています。

特に理科のように、3年生の内容が一切範囲に含まれない教科においては、復習こそが唯一の対策です。これまでに受けた校内テストや塾の模試を見直し、自分がどの分野で失点しているかをリスト化しましょう。知識が抜けているだけで得点できない単元は、教科書を読み直すだけで数週間のうちに点数が跳ね上がります。3年生の先取り学習を止める必要はありませんが、学習時間の半分以上を「既習範囲の穴埋め」に充てるべきです。

数学においても、指定されたページ(東書40、啓林39)までの3年生範囲は、計算の基本が中心です。ここで差がつくのは、むしろ2年生までの図形の証明や確率といった、思考力を要する単元です。北辰テストは「取れる問題を確実に取る」ことが偏差値を押し上げる仕組みになっているため、難解な3年生の応用問題に時間を費やすよりも、1・2年生の基本・標準問題をノーミスで解き切る力を養いましょう。

社会の地理・歴史も同様で、1年生の時に習った世界地理の気候帯や、歴史の古代・中世の知識が曖昧な受験生は多いです。6月の出題範囲は、指定ページまでの全範囲が対象となるため、特定の単元に偏らず、教科書の目次を見ながら各時代の特徴を即座に言及できるレベルまで仕上げることが理想です。この時期の徹底的な「土台固め」は、6月の結果だけでなく、その後の夏休みの学習効率を劇的に高めることにも繋がります。

目標偏差値を突破する教科別対策の重要ポイント

数学の計算と英語の単語力強化

数学の偏差値を安定させる最短ルートは、配点の約半分を占める「大問1」の小問集合を全問正解することです。6月の範囲に含まれる3年生の因数分解までの計算は、確実に得点すべきポイントです。毎日5分でも良いので計算トレーニングを行い、符号のミスや分母の計算間違いを徹底的に排除しましょう。マークシートでは計算過程が見られないため、最終的な数値の正確さが全てを決めるという厳しさを意識して練習に励んでください。

英語については、指定された教科書のページ(SUN23、NC21、NH25、HWG23)までの英単語と熟語を、完璧なスペルで書ける状態に仕上げることが、読解力の土台となります。北辰テストの英語は長文が主役ですが、それを支えるのは語彙力です。特に不規則動詞の過去形や過去分詞形は、3年生の受動態の範囲でも頻出するため、1・2年生のリストを再度見直し、瞬時に頭に浮かぶまで反復練習を行うことが得点力アップに直結します。

数学の「作図」や「関数の基本」も、6月回で頻出する重要項目です。作図は記述として残る場合があり、定規とコンパスの正確な使い方が試されます。関数については、1年生の比例・反比例から2年生の一次関数まで、グラフの式を求める、座標を代入するといった基本操作を淀みなく行えるようにしておきましょう。計算の精度を高めることは、テスト後半の難しい図形や関数の融合問題に取り組むための「時間の余裕」を生み出すことにもなります。

英語のリスニング対策は、継続性が何よりの武器となります。教科書の付属音声や過去問の音源を使い、一語一句を聞き逃さない集中力を養いましょう。また、3年生の範囲である受動態については、肯定文だけでなく否定文や疑問文への書き換えができるようにしておくと、文法問題だけでなく長文中の複雑な一文を正確に読み取れるようになります。単語力と計算力という「基礎体力」の強化こそが、6月のテストで高偏差値を叩き出すための最も確実な対策です。

社会・理科の知識整理と読解力向上

社会と理科の対策で重要なのは、単なるキーワードの暗記から脱却し、複数の資料を組み合わせて考える力を養うことです。理科の1・2年全範囲という出題範囲に対し、まずは各単元の重要語句を総点検し、それらが「なぜそうなるのか」という仕組みを理解しましょう。例えば、気象の単元であれば、高気圧と低気圧の空気の流れや雲ができる理由を、図を描きながら説明できるようにすることが、難易度の高い設問への対策となります。

社会は、歴史の指定範囲(東書P.221まで)を物語のように繋げて理解する作業が有効です。明治維新という激動の時代は、登場人物や政策が多岐にわたるため、年表を作成して出来事の前後関係を整理してください。地理については、地図帳を常に手元に置き、特定の国や地域の名前が出た際に、その場所と気候帯、主要な産業がセットで浮かぶようにトレーニングしましょう。マークシート方式では、正しい地図やグラフを選ぶ問題が増えるため、視覚的な情報の整理が不可欠です。

国語や英語にも通じることですが、全ての教科において「設問の意図を正確に読み取る力」が偏差値を左右します。特に理科や社会では、長いリード文の中に正解のヒントが隠されていることが多いため、情報を整理しながら読む「読解力」を意識的に鍛えましょう。わからない用語にぶつかっても、前後の文脈や図表のデータから推測する粘り強さが、あと5点、10点の加点を生みます。演習時には、必ず解説を読み込み、正解に至る論理の筋道を理解することを徹底してください。

最後に、理科と社会は、短期間の集中学習で最も点数が伸びやすい教科です。6月21日の本番まで、公式サイトが示す範囲に絞って、教科書を隅から隅まで読み込みましょう。図説やコラムの中に、意外な出題のヒントが隠されていることもあります。暗記した知識を「使う」ための演習として、過去問や予想問題を解き、時間内にマークシートを埋める感覚を養うことで、自信を持って当日の試験会場に向かうことができるはずです。

まとめ|北辰テスト(2026年6月)の出題範囲と対策

  • 2026年6月21日(日)に実施される中3第2回北辰テストの公式範囲を厳守して対策する。
  • 2026年度から導入されたマークシート方式に慣れるため、サンプル解答用紙等で練習する。
  • 数学は1・2年全範囲と3年生の指定ページ(東書P.40、啓林P.39)までの計算を固める。
  • 国語は文学的・説明的文章、古典、漢字・文法・語句の基礎知識を満遍なく復習する。
  • 社会は地理全範囲と歴史の指定範囲(東書P.221まで)の因果関係を年代順に整理する。
  • 理科は「1・2年全範囲」のみが出題されるため、3年生の学習内容は対策から除外する。
  • 英語は1・2年全範囲と教科書別ページ(SUN23、NC21、NH25、HWG23)を完璧にする。
  • 英語の受動態など3年生の初期文法は、単語のスペルと文構造の理解を同時に進める。
  • 各教科とも配点の約7割を占める1・2年生の内容の復習を最優先に学習計画を立てる。
  • マークシートの転記ミスやズレを防ぐため、丁寧なマークと見直しの時間を必ず確保する。